2008年10月28日

Hey!What!No.1

平和について、
自分の考えの推移を記すコーナーが必要だと思った。
だから、これがまずは第1回だ。
何か思いついたら書き込んでいこうと思う。

つい最近、
年配の新聞記者が広島ジャーナリスト会議で講演した。
テーマは「どうして広島の思想は世界を変えられないのか」だ。
年配者に文句は言いづらい。
しかしそのフラストレーションが思考の熟成を生んだ。
結果的には。

まず気になったのは、
広島の思想ってなんだよってことだ。
年配記者は「反戦と反核」とさらっと言ってのけたが、
なんとなく違和感を感じた。
会場からもそれは納得できないという声が上がったし、
知り合いの顔をのぞいてみたら、笑顔はなかった。
平和報道に携わる人の一番肝心な部分についての発言が、
違和感を持って受け止められたのはちょっと驚きだった。
と同時に、やっぱりという気持ちもあった。
広島の思想、秋葉広島市長言うところの「被爆者の哲学」。
俺にはよく分からない…
反戦と反核…
それをさらっと言えるほどの都市なのか、広島は。
俺の違和感はそこから来るのかもしれない。
広島が一丸となって訴えているのは本当にそれなのか?
そもそも広島に思想なんてあるのか?
そこが一番の違和感かな。

もう一つ、今覚えている違和感がある。
それは、反戦を訴えるには情念に訴える以外にないという発言だ。
俺はその発言に対しては嫌悪感を持つ。
戦前のマスコミになってはいけないと言いながら、
情念だけに頼るなんていうのは何も学んじゃいないことの証拠だ。
それじゃまるでなにも変わっちゃいない。
情念によって形成された価値観など、
それを上回る情念によってまた書き換えられる。
そういうことを学んできたのではなかったか。
そして我々は世代を重ねる毎に、
その情念がリセットされることを学んできたのではなかったか。
大切なのは反戦理論と情念である。
情念は大切な物を見えなくする。
そして逆の情念に飲み込まれる危険性がある。
必要なのは確固たる反戦の理由と、それから生まれる情念だ。
スターウォーズ的に言うなら、
フォースに頼る前に必要なのは基礎体力である。
でないとダークフォースに飲み込まれる。
そんな単純なことさえも忘れてしまったのか年配記者は。
「反戦を訴えるには情念に訴える以外にない」
そんなバカバカしい理屈で、毎年の平和報道の中身が決まったのか。
それは許されない。
戦前とまるで変わっちゃいない。
目の前の現実に派手に感情をまき散らす記者が、果たしていいものか。
100年後を考えるなら、必要なのは静かな思考だ。
過去と未来を現実でつなぎ合わせ、今必要なことを導き出す、
そんな人物が求められている。
今ある現実だけで未来を決めようなどとしてはいけない。
特に、多くの人に情報を伝える立場の人は。
戦前の記者達は、報道規制だけのせいで真実が描けなかったのか?
違うと思う。
目の前の勝利報告に胸躍らせてペンを執った記者がいたのでは?
そういった検証と反省を新聞社はやってきたか?
それなくして我々は戦争を2度とやらないと言えるのか?

そういえば年配記者は言った。
イラク戦争の時、新聞は「空爆」と書いた。
どうして「空襲」という目線がなかったのか。
それは、我々がいつの間にかアメリカの視点になっていたからだ、と。
そして、それを止めなければ、とも言った。
その通りだと思う。
平和な世界構築を標榜する新聞社が、
戦争に対する姿勢を示さないというのはおかしいのではないか。
新聞社は各社、戦争に対する姿勢を表明してもいいのではないか。
いつでも中立というのは、戦争に対して言ってはいけないのでは?
戦争に中立もなにもない。
戦争は絶対悪だ。
posted by ムーンライダー at 05:21| 広島 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初カキコ。

平和に関しては、情念抜きの徹底的なリアリズムに基づいて訴えるべきですね。そう、かつての石橋湛山がそうしたように。さもなくば死人が出ます。
Posted by 亜熱帯 at 2008年11月01日 02:04
コメントどうもありがとう。

徹底的な現実主義というのが、
どういうとこまでをリアルとするのかは分からないけど、
俺がイメージしてるのは、
世界情勢とか、経済とか、
そういう遠回りをして戦争反対と言うよりは、
もっと簡単に、
人は人を殺してはいけないからと。
その理屈を何とかしたい。
言うなれば宗教のような原理原則。
ただし、それが目的化しないような。

石橋湛山という人は初めて知りました。
なかなか面白い人物のようですな。
Posted by ムーンライダー at 2008年11月03日 04:53
ええ、まあそういうことも確かに原則的で悪くないアプローチだと思うんですが…僕の言うリアリズムってのは要するにストラテジーです。平和を手に入れるための。

たとえば石橋湛山は日本が戦争するのがどれだけ経済的に馬鹿げているのか、満蒙に着目して批判しました。この戦いは戦ったって儲からないんだからする意味はない。つまりあらゆる階級を、特に戦争を指導する資本家/エリート階級を説得させて平和を手に入れようとしたわけです。これって当時としてはかなりリアリスティックなアクションだと思います。

結局のところ、戦争指導者に対してはそういうメカニカルな視点でレジスタンスしていくしかないと思います。戦争起こすのは政治家ですからね。投票で選ばれたといったって、民主主義が民主主義的なのは投票までですからね、選出後は半ば独裁ですから、やっぱり戦争起こすのは常に国民じゃなくて政治家と、彼らと結託した資本家です。
Posted by 亜熱帯 at 2008年11月03日 05:14
戦略か。なるほど。
政治家なら必須の手法ですな。

たださ、我々一般人はそういうレベルの視点って、
あんまり自分たちのものとして捉えられない。
戦争は一度始まってしまうと国民レベルでは止められない、
っていうのもリアル?
そうじゃない例はないのかな。
ちょっと不勉強でそこは分からないんだけど、
もしそうだとしたら、
せめて選挙の時には反戦のことも頭に入れて投票することを、
国民が考えるようにならなきゃいけないと思う。
石橋さんのような政治家が手腕を発揮できるような、
そんな政治の場を提供できる国民であれば良いなと思う。
そのために国民が必要な情報ならいくらでも伝えたいし、
1人の人間から始まる形の反戦論理を考えたい。
Posted by ムーンライダー at 2008年11月03日 05:42
そうじゃない例で一番有名なのはベトナム戦争じゃないでしょうか。もちろん、言い切れない分は大きいですが、民衆の運動が撤退の主たる原因であったのは事実です。

ちなみに言うと、国民は「反戦のことも頭に入れて」大統領にロバート・F・ケネディを投票したのですが、あわや当選というところで暗殺され、ニクソン政権へと戦争継続の道へ向かうことになりました。

「そのために国民が必要な情報」というのは、戦争をして得をするのが誰か、ハッキリさせることが大事ですね。大抵が大資本家と政治家なので書けないのでしょうが、このあたりを暴露する必要があります。

そして各政治家の思想について要約するというのも大事です。誰がより右なのか、リベラルなのか、等々。

かつてカール・マルクスがニューヨーク・デイリー・トリビューンやライン新聞に書いていた記事なども参考になると思います。個人的に、マルクスの本質は何より最高のジャーナリストであったと思います。

かつて幸徳秋水・堺利彦・内村鑑三は日露戦争に反対して万朝報を退社しました。若き荒畑寒村はその退社の辞を読んで感動し、社会主義運動に参入しました。真の文章は人を動かすものなのかもしれません。
Posted by 亜熱帯 at 2008年11月05日 04:04
遅レス申し訳ないです。

ベトナム戦争における民衆の反戦感情というのが何に基づいていたのか、
というのは、僕は不勉強で分からない。
国の目的よりも自分の身内が死ぬ方がより重くなったからかな、
と考えてみたりするんですが。
で、それは、戦争をして得をするのが誰か、
という観点とは、
考えを進めていくと違ってくるかなと思う。

誰にとって得かという観点で一般民衆が反戦を選ぶか、
というと疑問を持ってしまう。
戦争は一部の人間しか得をしないと思えるか、
というと、
そうではないと思うからです。
例えば朝鮮特需。
自分の身内が死ぬわけではない(一部の人を除く)人たちは、
あのとき給料が上がったり仕事が増えたりして喜んだ。
戦争はダメなんだ、と反対できたかというとそれは違った(一部除く)。
戦争は当事者が反対していても止められない場合があると思う。
第三者が利益のためにノセて戦争させることもあるから。
そして、いくら当事者が反対しても、
ロバート・ケネディ(僕と誕生日が同じ)のように、
殺されてしまう場合もあるでしょう。

戦争に参加してないつもりでも参加してることはよくある。
まあそんなわけで、
戦争当事者の損得論は、
誰が聞いても分かる普遍的反戦論にはならないと思う。
さらに、
第三者の立場でふーんと納得できても、
いざ当事者になった途端にこの野郎となるのは、
人間の常ではないでしょうか?
Posted by ムーンライダー at 2008年11月13日 20:52
うん、やっぱり、
得しないので戦争はやめよう論は、
得する、または損しない場合には戦争してもいい、
という風に利用されてしまうと思います
Posted by ムーンライダー at 2008年11月17日 17:57
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